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子犬しつけって何?

「子犬しつけ」とは、あなたの愛犬をトレーニングし、人間に従順にさせるためのものではありません。

あなたの家族である愛犬の命を敬い、愛犬とより長く人生をすごすためのものです。

「可愛い♪」

と、いっているだけの飼い主生活はもう、終わりにしてください。

今日からは、愛犬を本当に幸せに出来る飼い主になりましょう♪

あなたは、愛犬をコントロールできていますか?

子犬のしつけができないと、あなたのイライラは増すばかりです。

あなたの言うことや命令に子犬が全く従ってくれないのです。

どんなに子犬に優しく言い聞かせても、しつけの効果はありません。

どんな犬にも、問題や癖はあるものです。

あなたはあなたとともに暮らす家族の一員として向かい入れる子犬のためにも、子犬のしつけ方法を学ぶ必要があるのです。

犬のしつけ時期は子犬からが基本です。

子犬は子供に似ていて、するべきことをきちんと教えてあげる必要があるのです。

良くないことをしたら、それを直し、正しい方向に導いてあげなくてはなりません。

ここからは「子犬しつけ」についてまとめてみました。

是非、参考にされてくださいね。


子犬しつけには根気が必要です。

しつけがどうして子犬にとって必要なのか、飼い主がその意味をしっかり認識しないと、子犬も飼い主も長続きせず、中途半端でいい加減なしつけで終わってしまい、子犬も飼い主もストレスしか残さないということになりかねません。

子犬のしつけをする前に、何のためのしつけなのかを、よく考えてみましょう。

子犬のしつけには、トイレを決まった場所でさせることや、無駄吠えをさせない、噛み癖などの日常的な約束事のほか、「お手」といった本来の意味のしつけには関係のない、ただ覚えてくれたら飼い主が楽しい、といったものまで含んでいます。

本来、子犬しつけとは、「子犬と人間が一緒楽しく暮らすための方法」を、子犬に覚えさせるとともに、飼い主も理解しておくというものです。

子犬だけに、言うことをただ聞かせようとか、服従させようと強いるのではなく、飼い主自身も子犬が言うことを聞いてくれるような人間になるための努力が必要です。

しつけがもたらす快適な生活とは、人間の側の話だけではなく、子犬も人間とともに快適に暮らしていく必要があります。

無駄吠えをしない、見知らぬ人に飛び掛らない、知らない犬に吠え掛からないといったものは、子犬と飼い主とその周りのさまざまな存在すべてが快適に暮らすためのしつけです。

そのほかにも、拾い食いをしない、散歩中にいきなり駆け出したりしないといった、子犬自身の安全のためのしつけがあります。

言い換えれば、子犬と飼い主とその周りのすべての存在の安全を守る義務が飼い主にはあり、そのためにしつけがあるということになります。


子犬しつけは子犬の気持ちを考える-fordog

子犬をしつける際の心がけとしてよく耳にするのは、「fordog」という言葉です。

fordogとは、簡単に言ってしまえば、「犬の気持ちを考える」ということでしょうか。

飼い主の都合で無闇に子犬の行動の制限や禁止をしたり、子犬にただ言うことを聞かせるのではなく、どうして子犬がそういった問題行動を起こすのかについて、子犬の目線に立って、その気持ちを考えてしつけをしなくてはいけないということです

子犬も人間と同じように様々な気持ちを持っています。

何の意味もなく、いろいろな行動を起こしている子犬は存在しません。

子犬の問題行動を治す際にも、そういった問題行動の裏にある子犬の気持ちを考えて接すれば、ほとんどが解決されるといわれています。

子犬の気持ちを感じる方法に、「シャドーイング」というものがあります。

シャドーイングは、もともとは人間の心理学での手法の一つで、影(シャドー)のように相手の行動を真似ることで、相手の気持ちを理解しようとする方法です。

その手法を元に、子犬と同じ行動をすることで子犬の気持ちを知ろうということです。

例えば、子犬がじっと遠くを眺めていたら、その横にそっと行って、子犬と同じ目の高さで同じ方向を眺めます。

大きく伸びをしていたら、同じように四つんばいになって伸びをしてみましょう。

最初は5分くらいから始めてみるといいかもしれません。

シャドーイングは、子犬の気持ちを理解するための効果的な方法として、難しい知識や訓練などの要らない、誰にでも簡単にできる有効な手段とされています。


子犬しつけのポイント

子犬をしつける際に、飼い主が知っておかなくてはならいポイントを紹介します。

これらのポイントを知らないまま、子犬のしつけを行なうことは、無駄な努力を費やすことになりますし、子犬にとっても飼い主にとってもストレスを増やすことにもなります。

また、一つ間違えば、全く言うことを聞かない子犬にしてしまう危険性もあるのでし。

◆リーダーになる

群れで暮らす犬の習性をしつけに利用します。
群れの中には厳然とした上下関係があり、その頂点であるリーダーは群れの中で強い統率力を持つとともに、その命令には絶対服従が鉄則となっています。
飼い主は群れ(家族)の中でのリーダーにならなくてはいけません。

◆信頼関係を築く

信頼関係のない群れは、うまく機能しません。
上下関係とは、実は信頼に裏打ちされたものでもあります。

◆一貫した態度

状況や人によって善悪が変わってしまうことは、子犬を混乱させます。
号令の統一も、混乱させないためには重要です。

◆体罰の禁止>

体罰の是非は一概に決められるものではありませんが、一般家庭での子犬のしつけにおいて、体罰によるメリットは何もありません。

◆甘やかさない

甘やかすことは、可愛がることとは別です。
甘やかさないということが、飼い主にとっては実は一番難しいことかもしれません。

◆叱る時に名前を呼ばない

子犬の名前を呼び、こちらに来させてから叱ることはやめてください。
名前を呼んでも寄ってこなくなってしまいます。

◆一つずつ教える

子犬に複数の命令を同時進行で覚えさせることは困難です。
一つずつ確実に覚えさせていきましょう。


犬のリーダーになる

子犬をしつけるための基本中の基本は、飼い主が犬のリーダーになることです。

犬は群れの中で縦社会を築いて生活するという習性を持っています。

自分の立場が、相手に対して上か下かという順位の決定を常に行い、順位が上のものの命令には従わなければなりません。

順位の一番上に立つものは、絶対の権力とともに、群れを守っていくという役割も担わなくてはならず、統率力も必要です。

下の立場のものは、自分より上の立場のリーダーの命令に従わなくてはならない代わりに、群れを守っていくという仕事をしなくても済み、リーダーに群れ全体が守られているという安心感を得ながら生活していくことができます。

そのため、自分を任せることが出来ないと判断されたら、リーダーは失格です。

統率力は失われ、命令を聞くことはなくなります。

このように、子犬のしつけには、飼い主がリーダーになるということは絶対不可欠なことですが、決して簡単なことではありません。

リーダーとして、常に、子犬から信用されるような行動をとらなくてはいけません。

一緒に暮らす家族や、そのほかの人間、周りの犬の間でも、子犬は自分の順位の確認や決定を行っています。

飼い主はそれらも全て念頭に入れておかなくてはなりません。

子犬が自分より順位が下だと判断した者を、リーダーである飼い主が、上位である自分より可愛がるようなことは、子犬には理解できないことになります。

そういう意味で、特に家族の中の順位付けでは、必ず子犬が最下位になるようにする必要があります。


信頼関係を築く

子犬のしつけにとって、順位の確立は非常に大切なことに変わりはありませんが、全てを上下関係だけで解決させることはできません。

リーダーと認めたものの命令に従うということは、リーダーが群れを守ってくれているという安心感に裏づけされているもので、いわば上下関係は、信頼関係の上に成り立っているといえます。

子犬のしつけにおいても、この信頼関係は、とても大切です。

信頼関係を得るためには、まず、子犬の性格を見極めましょう。

子犬にも人間と同じように、いろいろな個性があります。

人懐っこい性格や人見知りする性格、積極的か消極的か、長所短所を含めて、性格や個性を把握しましょう。

そのためには、子犬の行動や表情をよく観察します。

時間を掛けて子犬を見守っていくうちに、臆病で小さな物音にもビクッとする子犬や、発育が遅れ気味で活発的でない子犬など、それぞれの個性も見えてきます。

その上で個性に合わせたしつけを考えていきましょう。

しつけを始める前に、子犬との間にこうした時間を持つこと自体も、信頼関係を築いていくことに繋がります。

何が何でも子犬より上位に立たなくてはという思いや、絶対に服従させるということばかり考えていては、子犬との信頼関係は築けません。

子犬の性格や飼い主自身の性格に合わせて、しつけの項目を増減したり、しつけていく順番を変えていくことも重要です。

なにより、性格や個性に応じたしつけは、飼い主にも子犬にもストレスがかからずに済みます。


一貫した態度をとる

子犬の行動に対して、常に一貫した態度をとるということも、しつけには大切です。

子犬が人を噛んだとき、噛まれた相手によって怒ったり怒らなかったり、また、飼い主が勝手に「甘噛みだろう」と判断して許したりすることは、子犬を混乱させるだけです。

犬は、確かに頭の良い動物ですが、良い時と悪い時の状況の判断はできません。

ダメだと決めたことをしてしまった時は、どんな状況であろうと制限や禁止をして叱り、正しいことをした時はどんな時でもすぐに褒めるようにしましょう。

また、「ダメ!」と声にしてはみたものの、きちんと最後まで制限や禁止が出来ていないなど、叱り方が中途半端になることが続くと、子犬は「駄々をこねれば通る」ということを覚えていきます。

そうなってしまったら、その以後のしつけは一層難しいものになってしまいます。

子犬に対する号令を統一することも必要です。

当然ですが、子犬は人間の言葉を十分に理解することは出来ません。

一つのことに対していろいろな言葉で命令することも、子犬を混乱させることになります。

分かりやすいアクセントをつけた短い言葉を、しつけをする人間全員が統一して使うようにしてください。

最後に、しつけを行うときは、その場ですぐに行うようにしましょう。

叱る場合も褒める場合も、子犬が行動を起こしたらすぐに声を掛けます。

時間が経ってから声を掛けても、子犬は何のことを言われているのか分からず、せっかくのしつけも意味がなくなってしまいます。


体罰について

子犬をしつける際の体罰については、絶対に良くないとする否定派と、子犬は言葉が分からないから体罰も必要という肯定派とに分かれます。

子犬はもともと、親犬に噛まれることで、群れの中のルールを教えられてきました。

そうした習性を考えると、物事の善悪は身体の痛みによって教えた方が良いというのが肯定派の考えの一つです。

つまり、肯定派の方にとっても、感情的になって叩くなどの体罰はやはり良くないということになります。

確かに、悪い行動を叱るときに体罰を与えることは、とても分かりやすい叱り方ですし、飼い主の怒っているという感情をストレートに伝えることも出来ます。

そのタイミングと痛みの与え方さえ間違えなければ、子犬は一度で善悪を理解することも可能で、問題行動がエスカレートすること防ぎます。
逆に、体罰を与えるタイミングを少しでも間違えば、何が原因で体罰を受けたのか、子犬は全く理解することが出来ません。

子犬には痛みと恐怖心のみが残ります。

そういった、体罰を受けたことによる精神的なトラウマは、一度受けてしまうとなかなか消し去ることはできません。

善悪の判断のついていないうちに体罰を与えることで従わせようとしても、子犬には悪いことをしたから体罰を受けたという認識はありません。
体罰を受けることで、せっかく子犬との間に築いた信頼関係も失われていくことになります。

何かの競技会に出場するための訓練などの目的ではなく、一般の家庭でのしつけということでしたら、体罰によるメリットはないと考えたほうがいいいでしょう。


甘やかさない

子犬のしつけが思うように進まないと、時には「まぁ、いいいか。」という気持ちになってしまいます。しかし、一度決めたことに関しては絶対に妥協をしてはいけません。

また、ご褒美としてのおやつを過剰に与えることもやめましょう。

これらのことは、子犬を可愛がっているということではなく、単に甘やかしているだけです。

また、一度出した命令を取り下げるようなこともしてはいけません。

食事の前に「おすわり」と命令をだしたのに、座らないから仕方がないといって食事を与えてしまうと、命令に従わなくてもいいということを覚えてしまいます。

ただし、命令に従わせるまでに時間がかかりすぎるのも逆効果です。

子犬はそれほど集中力がありません。

二度命令を出して従わないときは、お尻を押さえて座らせるなど、飼い主が手伝ってやります。

手伝って出来た場合でも、命令に従ったことになりますので、必ず褒めます。

子犬は、一度や二度教えただけで覚えるということは、まずありません。

従わないから、出来ないからといって、カッとなって叱ることはやめてください。

出来ない場合は、叱らずに、手伝って出来るようにしてあげればいいのです。

根気よく教え、反復練習を繰り返して覚えさせていきます。

飼い主が甘やかしたり、命令を取り下げたりして、しつけの基準を曖昧にさせてしまうことで、子犬はいけないことが何なのか分からなくなりますし、自分が家族の中のリーダー、もしくはリーダーの次に偉いのではないかを思わせてしまうことになります。

甘やかさないということは、子犬しつけには非常に大切なことですが、実はこれが、子犬のしつけを行う上で一番難しいことなのかもしれません。


名前を呼んで叱らない

子犬をしつけるにあたって、甘やかさないということの次に注意したいのは、「名前を呼んで叱らない」ということではないでしょうか。

名前を呼んでこちらに来させるとか、名前を呼んで戻ってこさせるという行動を教えることは、しつけの第一歩であり、あらゆるしつけにおいての基本ともなるべき行動です。

子犬が何か失敗をした時、咄嗟についつい名前を呼んでしまいがちですが、名前を呼んで飼い主の方へ来させてから叱ることが続くと、子犬は、「名前を呼ばれる=叱られる」ということを覚えてしまいます。

そうすると、いくら名前を呼んでも飼い主の方へ来なくなってしまいます。

名前を呼んでもこっちに戻ってこなかったり、聞こえないふりをしたり、ましてや逃げてしまうようになると、その後のしつけは大変難しくなります。

叱るときは、名前を呼んでこちらに来させてから叱るのではなく、飼い主が子犬のほうへ行って叱るようにします。

子犬の名前を呼ぶときは、必ず、ほめたり、食事を与えたり、遊んだりなど、子犬にとって快適な時間、いいことが起こるという期待を持たせるようにしましょう。

これは、ほかのしつけにも言えることですが、何かを教えるときは、何かをしたらいいことが起きた(ほめられた、おやつをもらえたなど)と認識させることが大切です。

子犬は、「叱られた=悪いことをした(=だからもうしない)」と認識することはしません。

「褒められた=良いことが起きた(=だから繰り返してしよう)」と認識することで、教えたことを繰り返すようになります。


一つずつ教える

犬は頭の良い動物ではありますが、いくつもの命令を同時進行で覚えることはさすがに困難です。

一つ一つ、確実に、命令を覚えさせていきましょう。

「おすわり」は子犬に最初に教えたい命令の一つです。

ほとんどの方は、食事の前に「おすわり」をさせてから食事を与えるという覚え方をさせていると思います。

「おすわり」が確実にできるようになったという状態は、食事の前だけでなく、指示を出せば散歩中でも、どんな時でも従うことが出来るようになったという時です。

食事やおやつなどに関連付けさせて覚えさせるのは効果的な方法ではありますが、食事がないと命令に従わないということに陥りかねません。

食事やおやつのない時など、時と場合によっては「おすわり」を失敗してしまうというような時は、完全に「おすわり」が出来たとはいいません。
その状態で「フセ」などの次の命令を教えようとすると、出来かけていた「おすわり」までも出来なくなってしまうということがあります。

一つの命令が、どんな時でもほぼ確実に出来るようになったことを確認してから、次の命令を覚えさせるようにしましょう。

一つの命令を覚えるのに、かなり長い時間がかかることもあります。

飼い主にとって、根気の要る作業ですが、なかなか覚えないからといって、長時間にわたって同じことを繰り返させることは止めましょう。

また、家族が多い場合など、同時に何人もがしつけに加わるのもやめましょう。

子犬が混乱してしまいます。

しつける時は、一人が終わってから別の人が行うようにします。


子犬の褒め方

子犬のしつけも人間の育児と同じで、「たくさん褒めてしつけよう(育てよう)」と、よく言われます。

とはいっても、ただ闇雲に、褒めればいいというわけではありません。

ここでは、褒め方のポイントをまとめてみました。

上手な子犬の褒め方は、子犬のその時の心理状態をどうしたいかを考えて褒めるということです。

褒める必要のある行動のパターンは3種類に分けられます。

それぞれで子犬の心理状態は違ってきますので、褒め方も変わります。

◆今の状態が正しいということを伝え、その正しい状態でいることを褒める時
これは、病院の待合室で大人しくしてくれている時などが当てはまります。
この時の子犬の心理状態は、リラックスしているか、大人しくしていなくてはと努力しているかのどちらかです。
「それでいいんだよ」「そのままでいてね」という気持ちを伝えるような言葉を、穏やかにかけましょう。
身体を撫でてはいけません。
軽く触れる程度にしてください。

◆指示や命令を聞いてくれた時など、瞬間的に褒める時
「ジャンプ」や、ボールを「持ってきて」という指示に従った時が当てはまります。
命令に従えたことを子犬も嬉しく感じ、テンションが上がっている心理状態です。
「よくできたね」という気持ちを子犬に伝え、やる気が続くように、言葉掛けもハイテンション・ハイトーンにしましょう。
身体をしっかり撫でてあげてください。

◆いけないことを叱られ、すぐにやめたことを褒める時
叱られたことで驚いたり落ち込んでいる状態です。
「やめてくれてありがとう」の気持ちを込めて、明るく声をかけます。
大袈裟に褒めることはやめましょう。
叱られたこと自体を忘れてしまいます。


子犬のおやつについて

子犬のしつけの際、良いこと・正しいことをした時に、ご褒美としておやつを与えるという方は多いと思います。

子犬は「叱られたからやめる」というよりも、「ご褒美をもらえることを繰り返す」ことで、指示や命令に従うことを覚えていきます。

「叱るより褒めてしつけよう」といわれる所以もそこにあります。

ご褒美としてのおやつは、そういう意味では、しつけの効率を高めてくれる場合もあります。

ですが、本来、子犬の生活には、人間のような間食目的のおやつは必要ありません。

成長や体調に合わせたドッグフードだけを食べている方が、健康維持のためには安全です。

ご褒美として与えるおやつについて、どんなものを選べばいいのかをまとめてみました。

・低カロリーのもの
鳥のささ身のジャーキーは、カロリーも低く、味も薄味ですのでおすすめです。
ご褒美として毎日与えたとしても、それほど身体の負担にはなりません。

・食事の妨げにならないもの
ビーフ(牛肉)ベースの味の濃いものなどは、香りも強く、子犬は喜びますが、ドッグフードを食べなくなってしまう場合がありますのでおすすめできません。

・歯の健康にいいもの
ビスケットやクッキーなどは、歯にくっつきやすく、歯周病の原因になりやすいためおすすめできません。

・アレルギーの心配のないもの
アレルギーの原因になってしまうおやつもありますので、注意が必要です。

犬ガムは、ご褒美用として以外に、ストレスの発散やケガの痛み、かゆみなどを紛らわす時にも有効的に使うことができます。
いろいろな種類のガムが売られていますが、できるだけデンタルケア用のガムを選ぶようにしましょう。


ご褒美の意味

子犬のしつけにはご褒美は不可欠のものです。

よいことをしたらご褒美が貰えることがわかるようになると、子犬は、ご褒美を貰えることを繰り返すようになります。

こうして指示や命令に従わせたり、いけないことをやめさせたりしてきます。

ここで言うご褒美とは、おやつのことではありません。

しつけの理想は、おやつなどのご褒美を目当てにさせるのではなく、飼い主から褒められることが最大のご褒美となるようにすることです。

ご褒美としておやつを与えることを繰り返していると、最初は聞き分けがよく効果があるように見えますが、そのうちに、おやつがないと言うことを聞かなくなっていきます。

これは、「指示→従う→おやつ」という行動が子犬の中で定着してしまうためです。

子犬の習性の一つに「捕獲行動」というものがあります。

これは、獲物(食べ物)を得る欲求とそのための学習能力が結びついて伸びていく行動のことで、おやつをご褒美として与えることを繰り返していくうちに、おやつを得ることが目的の捕獲行動だけを伸ばしていることになってしまいます。

そうなってしまうと、子犬は、獲物(おやつ)を得るためだけに飼い主の指示に従うようになり、獲物を持っていない時は従わなくなります。
これでは、飼い主とコミュニケーションがとれているとは言えません。

飼い主でなくとも、おやつを持っていさえすれば誰の指示でも構わないということになります。

子犬にとって最大のご褒美は「飼い主に褒められること」であるということを、繰り返し教えて理解させましょう。

最初だけはおやつを使って誘導したとしても、重点は、必ず褒めるということに置き、おやつは徐々に減らしていきます。


子犬とのアイ・コンタクト

あなたが子犬に指示を出したとき、子犬は何を見ていますか?

手に持ったおやつばかり見ていて、あなたの目を全然見ていないということはありませんか?

それでは、いつかしつけに行き詰ってしまいます。

飼い主に名前を呼ばれたら飼い主と視線を合わせるということは、「アイ・コンタクト」といい、しつけの基本でもあり、最初に教えなくてはならないことです。

また、アイ・コンタクトは、子犬と飼い主との上限関係をはっきりさせるという意味でも重要です。

どこで何をしていても、飼い主に名前を呼ばれたら行動を中断して飼い主に注目するということは、飼い主を群れのリーダーとして認めているということになります。

子犬の習性の中に、リーダー=注目される存在、メンバー=注目する存在という判断基準があります。

子犬は、アイ・コンタクトで飼い主に注目する度に、リーダーは飼い主であるという上下関係を学習していくのです。

アイ・コンタクトは、さまざまな場面に活用できます。

例えば、ドッグランなどで子犬が興奮して走り回ったり、ほかの子犬を追い掛け回しそうになったりした時、家に来客(子犬の知らない人)があり不安になって吠え立てた時など、アイ・コンタクトと一緒に「ダメ」と言えば、たいていの場合はすぐに行動をやめることができます。

アイ・コンタクトのできていない子犬は、いくら大声で禁止を繰り返しても、興奮している場合でしたら尚更、言うことをきいてはくれないでしょう。

道路に飛び出しそうになった子犬を、アイ・コンタクトで止めることができれば、子犬が事故に巻き込まれることから守ってあげることもできます。


アイ・コンタクトの子犬しつけ方法

アイ・コンタクトのしつけの方法も、他のしつけと変わりありません。

しつけの基本は、「よいことをしたら褒める」ということです。

特に、アイ・コンタクトを教えている時は、叱るという行為は厳禁です。

人間は「名前を呼ぶ→無反応→叱る」と順に考えることができますが、子犬は「名前を呼ばれた→叱られた」と学習していき、ますます反応しなくなります。

アイ・コンタクトのしつけをする時、飼い主は、子犬に手を伸ばせばすぐに届く位置にいましょう。

子犬がそっぽを向いているときを見計らって名前を呼び、こちらを見たら1秒以内に声に出して褒め、身体を軽くなでます。

すぐに褒めてあげることが重要で、そのために子犬のそばでしつけを行うのです。

名前を呼んでも無反応のとき、何度も名前を呼ばないようにしてください。

何かの拍子でこちらを見たときに、すかさず褒めるようにします。

これを何度も繰り返すうちに、名前を呼ばれて飼い主と目を合わせるといいことがある(褒められる)と学習していきます。

最初はご褒美におやつを用意してもいいですが、徐々におやつは減らし、最後は飼い主が褒めるというご褒美だけにしてください。

おやつに頼っていると、おやつがなくては何も言うことをきかない子犬になってしまいます。

そっぽを向いた状態からのアイ・コンタクトができるようになったら、今度は気をとられている状態での練習を始めましょう。

飼い主は、おやつやおもちゃなどを持った状態で子犬に近づきます。

子犬がそちらに気をとられた時に名前を呼び、こちらを見て視線があったら同様に褒めます。

それができるようになったら、今度は、遊びに夢中になっている状態での練習というように、徐々にレベルアップをしていきます。


子犬しつけを始める時期

子犬を飼い始めるのは、ほとんどの場合、生後2ヶ月くらいの子子犬からではないでしょうか。

室内子犬は家に来たその日からトイレの場所などを教える必要がありますが、その他のしつけについては、まだ始めなくてもいいでしょう。

しつけは早く始めればいいというものではありません。

適切でない時期に始めてしまうと、結局時間がかかってしまたりと、逆効果になってしまうこともあります。

しつけの開始時期は、子犬の性格にもよりますが、生後4ヶ月ころからがいいようです。

それまでは、人間の社会になじませる練習をして、社会性を身につけさせましょう。

社会性を身につけるということは、いろいろな人や物を見たり、様々な体験をさせたりして、人間の社会に対応できるようにさせるということで、社会性がしっかりと身についている子犬は、しつけもしやすいと一般的には言われています。

子犬が社会への適応性を見出す社会化期は、生後3週から16週ころで、本来なら親や兄弟子犬と一緒に生活する中で子犬社会での社会性を身につけていきます。

生後50日前後でペットショップで売られている子子犬たちは、この子犬の生涯にとって大切な時期をショーケースの中で過ごしてしまうことにもなります。

早くから親や兄弟を引き離されてしまう子犬には、飼い主が親子犬にかわって、愛情を持って社会性を教えていく必要があります。

まず、静かな環境で飼い主に慣れさせることから始めます。

慣れてきたら次第に、知らないものや人、大きな音、車などに慣れさせていきます。

不必要に音や物を怖がる子犬、他人や他の子犬を攻撃する子犬の多くは、この時期の体験が不足して、どう接すればいいのかがわからず、コミュニケーションが取れなくなってしまったと考えられます。


子犬しつけを教える順番

子犬のしつけにも教える順番というものがあります。

いきなり難しいことを教えようとしても、無理があります。

また、計画を立てて順番に一つずつトレーニングしていく方が、あれもこれもと焦ることが少なく、効果的です。

もちろん、子犬の性格にもよりますので、順番通りいかなくても構いません。

計画通りに進まない場合は、長期間の計画に臨機応変に変更していきましょう。

ただし、次のステップに進むときは、必ず今教えていることが完全にできるようになってからにします。

【必ず覚えさせたいこと】

◆アイ・コンタクト
飼い主に名前を呼ばれたら、どんな場合でも飼い主と視線を合わせることです。
全てのしつけの、基本となります。
しっかり教えましょう。

◆ボディ・コントロール
子犬の身体に触れても嫌がらないようにしつけることです。

◆おすわり
子犬をコントロールする時に基本となる姿勢です。

◆おいで
いつ、どこで、どんな状態のときでも、名前を呼ばれたらこちらに来るようにさせましょう。

【生活に必要なしつけ】
◆まて!・よし!
「まて!」は、その場にそのままでいさせることで、その静止を解除させる命令が「よし!」です。
「おすわり」同様に、いろいろなシチュエーションで使うことができます。
◆ハウス
子犬のケージなど、決められた場所で大人しく待っていられるようにしつけることです。

【散歩など外出時に必要なしつけ】

◆ヒール・ツイテ
飼い主の横におすわりさせることです。
一般的、「ツイテ」は飼い主の右側に、「ヒール」は飼い主の左側に座ることを指します。

◆フセ
地面に胸をつけてじっと動かずにいるようにしつけることです。
おすわりが確実にできるようになってから教えましょう。


ボディ・コントロール

アイ・コンタクトができるようになったら、ボディ・コントロールを教えましょう。

飼い主に身体を自由に触らせることで、飼い主がリーダーであるということを子犬に理解させます。

ボディ・コントロールを教えることで、その後のしつけもしやすくなります。

また、人間が身体に触ることに抵抗を示さなくさせることは、子犬が他の人を噛んだりして危害を加えることを防ぐこともできます。

散歩の途中で、マナーを知らない子供たちが、飼い主の許可を得ずに勝手に子犬に触ろうと手を差し出し噛まれてしまうという事故は、意外と多くあります。

病院で獣医の触られるのを嫌がり治療にならないということも回避できます。

まず、子犬が嫌がらない場所を触ることからしつけを始めます。

背中や頭を軽く一回なで、じっとしていたら、言葉をかけて褒めましょう。

できるようになったら、なでる回数を増やしたり、なでる場所をわき腹に変えていったりしていきます。

次に、子犬が嫌がる耳を触る練習をします。

その次は、子犬の前足をつかむ、鼻先をつかむと進みます。

子犬の鼻先や口は「マズル」と呼ばれ、手を使えない子犬にとっては、非常に重要な器官になります。

ここを自由に触らせるということは、マズル・コントロールと言われ、絶対的な服従を意味します。

次は、腰を押さえつけ、マウンティングに似せた行為をします。

マウンティングは主従関係を示す行為で、上位のものが下位のものに対して行います。

擬似マウンティングができるようになったら、尻尾を触らせるようにし、子犬を横に寝かせるようにするといった具合に進み、最終的には、子犬を仰向けに寝かせ、おなかを触らせることができるようにします。


おすわり

「おすわり」は、子犬が腰を落とし座った状態のままで動かないようにさせるしつけです。

座った状態というのは、子犬にとってリラックスできる姿勢であり、興奮を鎮める作用もあります。

遊びに夢中で興奮している時など、一度おすわりをさせ、興奮を鎮めてから次の指示を出すという使い方もできます。

散歩中、人や他の子犬とすれ違う時におすわりさせることで、飛び掛ったり追いかけたりという突発的な行動を防ぐこともできます。

子犬をコントロールするしつけの基本ですから、しっかりと教えましょう。

まず、子犬にリードをつけて立たせます。

軽くリードを持ち上げ、「おすわり」と指示を出します。

初めはもちろん座りませんから、飼い主が手伝って座らせます。

強く力を入れて押さえつけ、無理矢理座らせることはやめましょう。

自然に腰を落とす形になるように腰を押さえてもいいですし、お尻から後ろ足のヒザの裏側までゆっくりとなで、ヒザを裏から腹のほうへそっと押してもいいです。

座った状態になったら、声に出して少し大げさに褒めてあげましょう。

おやつを持った手を高く掲げて、子犬の視線を上げてやると、自然に座った状態になることもあります。

「おすわり」の指示と同時におやつを掲げ、座ったら褒めてやるという方法もありますが、最終的にはおやつがなくてもできるようにしなくてはいけません。

食事の時に必ずおすわりをさせてから与えると、早くマスターさせることができます。

子犬は、おすわりをすると、褒められたり食事をもらえたりといいことばかりあると認識し、おすわりの指示を待つようにさえなっていきます。


まて!よし!

「おすわり」を覚えたら、次は「まて!」を教えましょう。

まて!とは、飼い主が出した指示を解除するまで、そのままの状態で動かずに待たせておくことです。

信号待ちの時、人や子犬に飛びつこうとした時、家に来客のあった時など、しばらくの間じっとしていて欲しい時に使うしつけです。

また、散歩の途中の少しの時間、飼い主がお店に立ち寄る時などにも便利なしつけです。

最初におすわりかフセの姿勢をとらせます。

おすわりができない時は、まずおすわりから教えてください。

子犬を座らせた状態で「まて!」と指示を出します。

この時、手を子犬のほうへかざすなどのサインを一緒に出すと、子犬は覚えやすくなります。

まて!の指示を出したら、一歩だけ子犬から遠ざかります。

子犬がじっとしていたら、すぐに子犬のそばへ戻り、声に出して大げさに褒めます。

初めは1?2秒で十分です。
徐々に、遠ざかる距離を2歩、3歩と伸ばしていったり、待たせる時間を秒単位で延ばしていきます。

じっとしていることができたら、飼い主が子犬のそばに駆け寄り褒めてあげましょう。

そうすることで、子犬は、「待っていれば必ず飼い主が戻ってきて褒めてくれる」と学習していきます。

待つことができなくて飼い主の方へ駆け寄って来てしまった時は、絶対に叱らないでください。

子犬は、飼い主のそばへ寄っていったら怒られたと学習し、そばに寄ってこなくなります。

まて!がある程度できるようになったら、「よし!」などの解除語を教えましょう。

最終的には解除の指示が出るまでじっとしていられるようにさせます。

解除語を教えずにいると、子犬は集中力が途切れて勝手に動き出します。

その状態を繰り返すと、子犬はまて!の指示で一旦動きを止めたらあとは自由に動いていいと、間違って学習してしまいます。

子犬が痺れを切らして動き出す前に「よし!」を出し、解除の指示であることを覚えさせていきましょう。


おいで

「おいで」または「こい(来い)」の指示で戻ってくる、呼び戻しのしつけです。

散歩中に何かの拍子でリードがはずれてしまった時、思わずリードを手離してしまった時、このしつけを覚えさせておけば呼び戻すことが出来、子犬を見失ってしまったり、道路に飛び出して事故にあったり、他人に迷惑を掛けたりということを防ぐことが可能です。

子犬の命を守るためにも確実に教えておきましょう。

しつけは二段階に分けて行うとスムーズに覚えてくれるようです。

第一段階として、「おいで」という指示に従うと良いことがあるということを体験させます。

例えば、食事や散歩の時は「ごはんだよ」とか「散歩だよ、おいで」と声を掛けずに、「おいで」のみや、「おいで、散歩だよ」とおいでを先に言うようにします。
これを繰り返すことで、子犬は、「おいで」と呼ばれると必ず良いことがあると学習していきます。

間違っても、叱るときに「おいで」と呼ばないでください。

子犬は、呼ばれたら叱られると学習し、呼んでも寄ってこなくなります。

第二段階では、実際のトレーニングを行います。

子犬をリードにつなぎ、「おすわり」「まて!」と命令した後、子犬から少し離れます。

初めは数十センチで十分です。

「おいで」と声を掛けて、リードを引き、引き寄せます。

子犬が戻ってきたら、自分の懐に入り込ませるようにして、子犬の首の辺りをなでながら、少し大げさに褒めます。

呼び戻しのしつけは、子犬を確実に捕まえられる距離にまで来させることですので、首を触れる距離まで戻ってくるようにしましょう。

徐々に距離を延ばしたり、リードをつけずに練習をしたりしていきます。

子犬が戻って来ない時でも追いかけることはやめましょう。

子犬は「おいで」の指示を追いかけっこのことだと間違えて認識してしまい、ますます戻ってこなくなります。

また、戻ってきたときにリードをつけることを繰り返すなど、「おいで」を嫌な経験を結びつけることも止めてください。


ハウス

「ハウス」という指示で、子犬が自分で子犬小屋やケージに自分で入り、中でおとなしく待っていられるようにするしつけです。

室内子犬では、来客時におとなしくさせることが出来ますし、持ち運びの出来るクレートを使ってしつければ旅行の時などにも大変便利です。

ケージや子犬舎は、飼い主にとっては子犬が自由に動き回らないための「檻」の役割を持ちますが、子犬にとっては安心感を与えてくれる「自分の部屋」という役割をもちます。

トレーニングをスムーズに行うためには、ケージや子犬舎の中は安心できる場所であるということ、また、良いことが起きる場所であるということを、普段から認識させておくことが大切です。

初めに、中に子犬の好きなおもちゃやおやつなどを入れて、中に入るということに慣れさせます。

次第に、おやつを中に置くと同時に「ハウス」と指示を出し、素直に入ったら、声を掛けながら褒めます。

これを何度も繰り返します。

おやつを置く回数は、徐々に減らしていきます。

おやつなしで「ハウス」の指示を出し、すんなり入ったら、いつも以上にたくさん褒めてやります。

こうして、「ハウス」の指示で中に入ると良いことが起きると学習させていきます。

ケージや子犬舎の中で、落ち着いていられるようになったら、静かに扉を閉めてみましょう。

中で静かにしていられたら、「いいこ」と声を掛けて沢山褒めてやります。

扉を閉めておく時間を徐々に長くしていきます。

中で長時間大人しくしていられるようになっても、日中は2時間以上入れたままにしておくことはやめましょう。

ケージや子犬舎を監禁場所だと認識してしまうと入らなくなってしまいます。


無駄吠えをする理由

無駄吠えは、子犬が必要のない時に吠えてやかましくすることです。

犬に関するトラブルの中で、一番苦情が多いとされていますが、一番しつけの難しいのも無駄吠えと言われています。

成犬になってからの矯正はますます困難になりますので、子犬のあいだにしっかりとしつけましょう。

人間から見ると吠える必要性が見当たらないため、「無駄」吠えと言いますが、子犬は意味もなく吠えるということはしません。

恐怖心からであったり、警戒心からであったり、時には単なる我儘や甘えであったりしますが、必ず理由があります。

しつけを始める前に、どういう時に子犬が吠えるのか、その理由をしっかり把握しておきましょう。

「いつ(どんな時に)」「どこで」「何に対して」吠えるのかを、メモにとって調べていくと、子犬が吠える理由も見えてきます。

もともと臆病な性格の犬種は、恐怖心や寂しさからも吠えますし、縄張り意識の強い犬は攻撃心や飼い主を守ろうとする気持ちから吠えます。
散歩に連れて行って欲しい、遊んで欲しいなど、かまってもらいたい時、何か要求がある時に吠える場合もあります。

ただ嬉しい気持ちを表すためだけに吠える犬もいます。

人間に例えて言うと、嬉しくてつい笑ってしまったというような感じです。

吠える原因を追求した上で、それにあったしつけ方を考えていきましょう。

ただし、いつもとは違う場面で吠えたり、吠え方が違うという時は、体調を崩していたり怪我をしていたりする場合もあります。

様子を見て、必要なら動物病院へ連れて行きましょう。


無駄吠えをやめさせる

子犬に無駄吠えをさせないしつけを始める場合は、まず、社会性を身につけることからはじめます。

生後2ー3ヶ月のころに、家族以外の人や犬、町の中の様々な物やその物音など、よりたくさんの人やものに触れさせます。

この経験が少ない子犬は、些細な物音や見知らぬものにおびえるようになりやすく、無駄吠えの原因を作ってしまいます。

こうした社会化期の間に、何に対して、どんな理由で吠えるのかを把握しておきましょう。

その上で、吠えたらすぐに「イケナイ」の指示を出し、吠えるのを止めたら沢山褒めてやります。

根気よく繰り返し、吠えるのを止めたら褒められるということを学習させます。

ご飯が欲しい、遊んで欲しいなど、何らかの要求があって吠えている時は、声を出して大騒ぎするより、完全無視で臨みましょう。

何かしらの反応を示すと、要求がある度に吠えるようになります。

子犬が吠えなくなってから、優しく声を掛けます。

同じ意味で、吠えるのを止めさせるためにおやつを与えるということも厳禁です。

吠えればおやつがもらえると学習してますます吠えるようになります。

子犬の無駄吠えのしつけがうまくいかない場合は、権勢症候群(アルファ・シンドローム)になっている可能性があります。

自分が群れのリーダーであると認識してしまい、飼い主に従わなくなったり、自分の縄張りを守ろうとして激しく吠えたりします。

この場合は、飼い主がリーダーであることを教える服従訓練からやり直す必要があります。

成犬で、やり直しが難しい時は、犬のしつけ教室に通った方がいいかもしれません。


子犬の噛み癖を直す

噛み癖のある犬は、子犬の頃に甘噛みのしつけを、きちんとしないままできてしまった犬に多く見られます。

甘噛みとは子犬がじゃれるようにして噛んでくることで、我慢できる痛みなので、飼い主もついつい大目に見てしまいがちですが、これは子犬が力を加減して噛んでいるわけではありません。

痛く感じないのは、子犬だからです。

放っておけば、子犬の成長とともに、必ず痛みや怪我を伴うようになります。

また、遊びの延長でじゃれて噛むだけではなく、威嚇行為や暴力行為として噛むように発展していきます。

噛み癖のある犬にしないためにも、甘噛みをさせないように子犬のころにしっかりとしつけましょう。

親犬や兄弟犬と一緒にいた期間が長い犬に、噛み癖のある犬はあまりいません。

他の兄弟犬と遊んでいる間にじゃれて噛んでしまったら、噛まれた犬は嫌がりますので、すぐに遊びは中断されます。

母犬を噛んでしまうと、母犬は吠えて威嚇し、どこかへ行ってしまいます。

これが繰り返されることで、噛んでしまうと嫌なこと(遊びの中断や母犬が遠ざかってしまうこと)が起こると学習して、無闇に噛まなくなるからです。

子犬の甘噛みのしつけは、これと同じ方法で行います。

遊んでいる時や身体をなでている時に噛まれたら、「痛い!」と大きな声を出し、それまでしていたことを中断し、無視します。

大切なのは、それ以上の反応をせずに無視をすることです。

大げさに痛がったりして騒ぐと、子犬は遊んでくれていると認識してしまい、しつけることはできません。

成犬なってからの攻撃性の著しい噛み癖は、危険な場合もありますので、犬のしつけの専門家に相談したほうがいいでしょう。


子犬のしつけトイレトレーニングの始め方

「トイレ」とは、指示を出して子犬に排泄させることではなく、子犬が自発的に決められた場所で排泄を行うしつけのことです。

トイレのしつけは生活の基本ですから、他のしつけとは異なり、家に来たその日から始まっているともいえます。

生後半年くらいまでには、失敗なくできるようにさせたいですね。

まず、子犬の排泄の癖を把握し、飼い主が子犬のサインを見逃さないようにします。

子犬が排泄をするのは、食後・寝起き・遊びの後が多いようです。

排泄の前はそわそわと落ち着きがなくなったり、床のにおいをしきりに嗅ぐようになったりします。

サインが確認できたら、「トイレ」と声を掛けながら、トイレの場所まで誘導します。

この時、抱き上げて連れて行くことはしないでください。

抱き上げられた拍子に驚いて出なくなってしまう場合がありますし、トイレには抱いて連れて行ってもらえると間違って認識してしまう可能性もあります。

子犬にトイレの場所を覚えさせ、自分で行けるようにするために、腰の辺りを押しながら誘導します。

飼い主が、子犬の出すサインがはっきり分かるようになるまでは、子犬のオシッコやウンチの回数や時間の記録を取り、時間を見計らって「トイレ」と声を掛け、誘導します。

どの場合も、うまくトイレの中で出来たら、たくさんほめてやります。

失敗しても決して叱ってはいけません。

トイレを置く場所は、一度決めたら変えないようにしましょう。

場所が変わってしまうと、子犬はどこへ行けばいいのかわからなくなり、混乱してしまいます。

トイレには、子犬の尿のついたシーツを残しておき、自分の尿の臭いが残っているようにしておいた方が、誘導がしやすくなります。


トイレを失敗した時の対処法

トイレのしつけで一番大切なことは、間に合わなかったり、違う場所でしてしまっても、決して怒らないということです。

子犬は、「うまく出来なかったから叱られた」とは考えません。

排泄をしたら叱られたと認識し、トイレを覚えることをしなくなってしまいます。

特に、4ヶ月未満の子犬は、身体の機能が未発達ですので排泄のコントロールがうまくできません。

うまく出来たときは必ずほめるようにし、根気よくしつけていきましょう。

では、トイレに失敗した時はどう対処すればいいのでしょうか。

この対処法を間違えても、トイレのしつけはうまくいきません。

一番ありがちと思われる間違いは、飼い主が大きな声を出して騒いでしまうことです。

子犬は、自分が排泄をしたことで飼い主が喜んでいると認識してしまいます。

また、子犬が粗相をしたらすぐに後始末をはじめる姿を、子犬に見せることもいけません。

自分が排泄をしたことで、飼い主がすぐにこっちに来てくれると認識してしまいます。

正しい対処法は、まず、子犬を粗相した場所から離します。

子犬から見られない状態になったら後始末をし、最後に消毒剤や消臭スプレーなどで完全に臭いを消します。

子犬は自分の臭いの残っている場所で排泄する習性がありますので、臭いが残っていると、子犬は同じ場所でするようになってしまいます。
一度はしっかり覚えてくれたはずのトイレを失敗するようになったら、それは老化による記憶力の低下かもしれません。

その時は怒っても仕方ありません。

子犬用のオムツを用意してあげるなどの対処をしましょう。

また、身体の異常による場合も考えられます。

一度、動物病院の医師に相談してみましょう。


子犬に留守番をさせる

飼い主と一緒に過ごす時間の多い、室内で飼われている子犬の中には、少しでも飼い主の姿が見当たらなくなると吠え出す子犬がいます。

これでは、飼い主は少しの時間の外出も出来なくなりますし、子犬の吠える声が騒音となり、近隣の家とのトラブルの原因にもなります。

飼い主の怪我や入院などの不測の事態に備えるためにも、子犬が一人で留守番できるようにするしつけは大切です。

留守番のしつけを始める前に、「ハウス」のしつけを終えておきましょう。

留守番させるときは、家の中を自由に遊ばせずに、ケージや犬舎の中など、決められた場所にいるようにさせるからです。

そして、普段から子犬を一人にさせる時間を作っておくことも必要です。

一日中、子犬にべったりして一緒に過ごすことはやめましょう。

しつけの方法は、まず、子犬をハウスにいれます。

ハウスにいる状態で、ドアの陰に隠れるなどして、子犬の視界から消えます。

子犬は、「おいて行かないで」という意思表示から、すぐに吠え出すかもしれません。

この時にすぐに駆け寄るようなことはしないでください。

吠えれば飼い主は帰ってくると、子犬は認識してしまいます。

子犬が吠えても、一切無視してください。

鳴きやんだ瞬間に子犬のそばに戻り、声を掛けてたくさん褒めてやります。

これを繰り返すことで、子犬は、吠えなくても飼い主は戻ってくると学習していきます。

子犬が全く鳴きやむ気配がない場合は、子犬のお気に入りのおもちゃ、好きそうなおもちゃをハウスの中へ入れます。

遊び始めたら部屋から出て行き、30秒ほど経ってから部屋に戻り、子犬をたくさん褒めて上げて下さい。

子犬は、おもちゃで遊んで待つこと、待っていれば必ず飼い主は戻ることを学習していきます。

次第に、子犬の前から隠れている時間を長くしていきましょう。

時間が長くなることで吠え始める場合もありますが、この場合も一切無視します。

ここで姿を見せてしまうと、今までの行ってきたことが全てが無駄になってしまいます。


マウントの意味

犬はマウントやマウンティングと呼ばれる行動をします。

他の犬の後ろから覆いかぶさって腰を振ったり、人間の足にしがみついて腰を振ったりする行動です。

時には、まくらやぬいぐるみに覆いかぶさって腰を振っている子犬を見かけることもあります。

この行為を性行為と結び付けてしまい、まだ子犬なのに、とか、メス犬なのに、といって驚かれることがありますが、これは性行為、性衝動とは関係ありません。

やめさせるようなしつけは必要ありません。

マウントは、主従関係の上位を示す行動であり、子犬のころでは、重要な遊びの一つにもあります。

子犬は、マウントを通じて自分の肉体的な能力や強さを確認していきます。

群れの中で自分は強いのか弱いのか、どうすれば他の犬に勝てるのか、負けたと相手に伝えるにはどうすればいいのかを学んでいきます。

そういった自分の強さや弱さが全く分からないまま成犬になってしまうと、周囲に対する恐怖心だけが大きくなり、いろいろな場面で問題が生じてくるようになります。

特に、自分は負けたということを相手に伝え、痛いことを止めてもらうという方法を知らないまま育った犬は、他の犬を過剰に恐れる犬恐怖症になってしまいます。

子犬のマウントは、無闇にやめさせるようなしつけはせず、子犬に自分の負けを認めさせるようにします。

飼い主にマウントを始めたら、飼い主がいきなり子犬の覆いかぶさり身動きが取れないように身体を抱え込みます。

子犬が驚きや恐怖心から「キャン」と鳴いたら、すぐに開放し、優しくなでてやります。

これを繰り返すことで、子犬は飼い主の絶対的な強さと、「怖いから止めて欲しい」という意思表示が通じることを学んでいきます。

小さなお子さんのいる家庭で、お子さんに向かってマウントを始めた場合も同じように対応し、犬の方が下位であることを教えていきます。


カーミナル・シグナル

子犬しつけをしていて、つい感情的になりガミガミと叱ってしまった時など、子犬があくびをしたり落ち着きなくキョロキョロしたりすることがあります。

飼い主は、馬鹿にされたような気になるかも知れませんが、これはそういう意味の行動ではありません。

カーミング・シグナルという、犬のボディ・ランゲージの一つです。

犬は本来、争いごとを嫌う動物です。

犬同士のけんかなど無駄な争いごとを避けるために、犬は共通のシグナルを持っています。

それが、カーミング・シグナルです。

飼い主に怒られている時にあくびをするのは、「もう怒らないで」「そんなにイライラしないで」という犬のシグナルです。

そのシグナルを理解せずに、執拗に怒り続けると、犬は自分のメッセージが通じないことに非常に恐怖を感じ、飼い主に対してもストレスを持つようになります。

感情が高ぶり大きな声で叱り続けてしまい、犬からカーミング・シグナルを発せられたら、飼い主も気持ちを切り替える努力をしましょう。

一緒になってあくびを返してあげるくらいのことをしてみてもいいでしょう。

犬は、自分のメッセージを理解してもらえたことを喜び、飼い主との信頼関係も増していきます。

しつけの時にあらわれる、あくびの他のカーミング・シグナルには、次のようなものがあります。

しつけの時以外でも、子犬は様々なカーミング・シグナルを発しています。
口の利けない子犬の気持ちを理解する上では、どれもとても重要なものばかりです。

子犬のしつけは、あなたが愛犬とより長く楽しい人生をともにすごすためにあるのです。